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研究成果
世界に通用する医工学研究のための若手研究者の育成
本プログラムにおいては、平成19年度から23年度の合計で延べ96名のRA(大学院博士課程学生)および14名のフェロー(外国人を含む)を雇用しました。単に雇用するばかりでなく、事業推進担当者による通年カリキュラムによる医工双方向の教育を実施するとともに、後述するノマディックな教育、遍歴学生制度を利用してRA、PDを海外(長期派遣5名、短期派遣RA113名、PD6名)並びに国内(含学内他部局、15名)の有力な研究機関に派遣し、若手研究者の育成に努めました。
世界のもっとも先進的なナノ医工学に関係する大学の連合組織であるGEM4(Global Enterprise for Micromechanics and Molecular Medicine)への我が国から唯一の正式メンバーとして受け入れられ、平成20年度からは、Harvard, MIT, Columbiaなどの大学と並ぶその幹事校に選出され、平成19年度の第2回サマースクールから毎回学生を派遣し、5年間で35名の学生と1名の助教を派遣しました。
また、シンガポール国立大学との間には、毎年大学院学生レベルの交流シンポジウムを交互に開催する協定が結ばれており、ナノ医工学に関する教育・研究の経験を学生レベルで共有することができるようになっており、この他、本GCOEプログラムが海外で開催する国際シンポジウムには本学大学院学生を毎回20名近く派遣しました。
博士課程修了後、大学教員、一流企業の研究開発部門など医工学領域で活躍する若手研究者を多く育成することができました。これらの組織や実施の経験を積んだ学生が、今後の我が国科学界の一層の国際化の中核に成長することが期待されます。
事業推進担当者による世界的研究の促進
グループ内およびグループ間での研究を推進し、その研究成果は Science, Circulation Research などの一流国際誌に投稿し、その成果を着実に挙げてきており、査読付き論文は、784編、単行本等の執筆160編、特許の出願及び認可は78件にのぼりました。国際会議での特別講演および招待講演等は、208件であり、64件の各賞の受賞実績を有するなど、国際的にも認知される活動を繰り広げることができました。2度にわたり、Imperial College Press[1,2] から、英文書籍を出版するなど、活動を記録するための活動にも注力しました。
世界有数の他研究機関との連携
ノマディックな教育並びに世界的研究教育拠点形成の視点から、海外の大学、研究所との連携により、累計165以上の学生派遣や共同研究を推進し、その成果は、上述の多くの研究論文や国際会議のおける研究成果の公表につながっています。
[1] Nano-Biomedical Engineering 2009 - Proceedings of the Tohoku University Global Centre of Excellence Programme "Global Nano-Biomedical Engineering Education and Research Network Centre", Published by Imperial College Press, 484pp, 2009.
[2] Nano-Biomedical Engineering 2012 - Proceedings of the Tohoku University Global Centre of Excellence Programme "Global Nano-Biomedical Engineering Education and Research Network Centre", Published by Imperial College Press, 676pp, 2012.